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  • 執筆者の写真Takayasu Hoshino

2016年度関東甲信越・東京支部周術期管理チームセミナー


関東甲信越・東京支部周術期管理チームセミナー受講しました!

演題6つ、2時間半!

去年はお腹いっぱい、とか思ってたけどもっと聞かせてくれ、もっとほしい!と思えるくらい先生方みんなわかりやすい話し方でした…(自分の講演もこれくらいわかりやすく話せるようになりたい…。

1.術中管理・モニタリング

手術中麻酔科医は「静」であることが多いが、麻酔科医はモニターから先を予測し、次に何をすべきかを考えているのである。我々看護師も周術期管理チームの一員として機能するためにモニタリングの知識を持ち、機能する必要がある。

2.周術期薬物

周術期、特に麻酔導入から麻酔覚醒までに用いられる薬は、極めて即効性の薬物であり、副作用が直接生命にかかわる、しかもそんな薬物を同時に複数投与する必要がある。麻酔導入時だけで、アルチバ、アトロピン、フェンタニル、プロポフォール、キシロカイン、エスラックス、セボフルラン、エフェドリン、これらの薬物を投与する。

それぞれ投与による血中半減期に差があれば、呼吸抑制作用のあったりなかったり、揮発性吸入麻酔薬もMACや血液ガス分配比係数にも差がある。

その特徴も、麻酔中に投与されるタイミングも我々は知っていなければならない、チームだから。

3.術後管理

術後管理とは手術後の全身状態を管理することである。術中は麻酔科学会が定める指針で「麻酔開始の絶え間ない監視が必要」とあるが、麻酔科から覚醒させた患者は看護師が主に状態を管理し、患者自身の回復力に頼る。麻酔薬の効果残存もありえ、周術期管理チームの看護師として術後の患者に起こりうる合併症は十分に知識として知っていなければならない。

4.術前評価・検査

そもそも周術期管理チームとは、患者を術前~術中~術後の一連の流れで総括的に治療することを目的とするわけで、術前に完ぺきに近く患者の情報を取得することで不測の事態を防ぐことができる。

「幼稚園の保育士が仕事でよく風船を膨らませるが、そのたびに口の周りがかゆくなっていた」という情報を収集したことで患者のラテックスアレルギーを予測して対応した、という事例もある。

5.合併症

周術期の合併症として「全身麻酔のリスク」と「麻酔からの覚醒時に起こりうる合併症」がある。全身麻酔のリスクとして、手術におけるすべてが原因の死亡率は1万症例当たり4.24であり、麻酔管理に起因する死亡率は1万症例当たり0.07である。この数は「まれ」ととらえられるかもしれない、しかし死亡率がその数字というだけでリスキーな手技なのだ、全身麻酔とは。

6.気道管理

麻酔導入時、患者の気道、呼吸、循環、中枢神経、それらが破たんするのはたった5分。たった5分で患者の意識を失わせ、呼吸を停止させて、循環も抑制している。

麻酔の導入時こそ、チームで団結する瞬間なのである。

11月12日の試験、今回の内容から必ず出題されるだろうなので、今回の内容は落とせない… 追い込まれぬように、むしろ追い込んで残り勉強をしていきたい。


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